東京に10年ほど住むと一周まわって都心の価値が薄くなった話
東京に憧れていた
大学入学を機に東京に出てきた。小学校の時から、テレビで見る東京が憧れで、絶対行きたいと思っていた。東京に行くための手段が勉強だった。勉強し大学に行くことの他に東京に行く手段、口実はないとも思っていた。
大学の選択肢は、東北の方とか、横浜の方とか、千葉とか、様々あったが、現役で東京の大学に行くことを選んだ。もっと上を目指して浪人する人も周りにたくさんいたけど、いち早く東京にいきたいと自分は考えていた。その選択は間違っていなかったと今でも思う。
東京に行けた
大学は東京ど真ん中で、憧れていた生活を送っている感があった。サークルとかバイトとか飲み会とかカラオケとか、あの頃憧れていたものはだいぶ経験できた。
社会人になってもそのまま東京で就職できた。同期との飲み会とか、旅行とか、コンパとか、自分のお金を手に入れ、大学の時より少し裕福になったから、引け目なく憧れていた東京の遊びを楽しめた。
ナンパとか、合コンとか、街コンとか、クラブとか、相席屋とか、アプリとか、そういったものも経験した。出会いの欲に忠実に、その方向に努力していた。
大阪転勤も経験して、ナンパとか合コンとかクラブとかの、大都市間の違いもわかって、好奇心が満たされて楽しかった。
一周回った
そして今、東京に戻ってきて、1周回った感がある。あの小中高時代に憧れていた東京的生活は、ほとんど経験することが出来たと感じている。やり尽くした感がある。今はあの時ほどの欲がない。毎日の生活としても、飲み会等のアフターファイブの東京的活動はだいぶ減った。
東京にいる意味
東京は家賃が高い。食費やその他費用も高い。東京的生活をしていないのであれば、他に自分の幸せや目的が見つけられるのであれば、その時には、高いコストを払って東京にいる意味がない。
合コンやカラオケや飲み会、クラブ、そういったことをしないのであれば、東京外に住んでいた方が、生きるためのコストは安くなり、その分働く時間を減らし、より幸せを感じる時間を増やして生活できるのではないかと思う。
何に憧れるのか
あの時、東京に憧れて東京を目指したように、あと70年近く生きるとして、何かに憧れそれがしたいと思うものを見つけ、それに向かって努力するべきだ。東京にこだわる必要がない。そして出身地にこだわる必要もない。理想的な残りの人生は何かを考えた上で、また集中して、目指していく必要がある。
コロナで価値観が変わるか
コロナがない時は上記のように考えていた。コロナで自粛が続くとやっぱり東京的生活がしたかった。と感情が戻るのかどうか。電波デトックスでもして考えていかなければ。