世界一周してみた1
転職が決まり、有給消化を含めて次の職場の入社日まで3ヶ月あった。かねてから、一度してみたい、と思っていた海外旅行をすることにした。期間も、お金も少なからずあり、ネタにもなるので一周ということにした。
なぜ海外旅行なのか
自分の場合、転勤や出張で日本全国の都市に定期的に行く機会があった。また、そこで地域性や商圏の特徴、人の考え方の違いなどを少なからず感じていた。この地域の人はこんな性格だが、それは地理的特徴や、歴史的背景が影響している。という、性格の特徴とその答えが見えることが、とても面白かった。
日本の地域レベルでこういった差異があるのだから、世界各国各都市はどんな特徴と答えがあるのか、同様にみてみたいと思った。
体験したかったこと
各地のランドマークを見に行くことと、できるだけゲストハウス的な共同宿舎に泊まること、を心がけた。
ランドマークといえば、エジプトのピラミッドにも行ったが、歴史的な意識で見たかったのではなく、テレビで繰り返し放映される名所が本当に存在するのか、確かめたかったのだと思う。
また、ゲストハウス的な場所に泊まることで、同様に旅をしている他国の人と触れ合い、何を考えてどう生きているのかを聞き、知りたかった。
韓国で出会ったフランス人
フランス人というと、日本からするととてもおしゃれで崇高なイメージがあるが、フランス人の中でもパリ近郊に住めるのはほんの一部らしい。日本でテレビばかり見ていると、フランス人はみなパリ人だと思ってしまう。
韓国で出会ったその人は、韓国で、UberEatsの配達員をしていた。世界各国を旅していて、今はたまたま韓国におり、旅費や生活費はUberEats配達で稼ぐらしい。
日本にいると、正社員だとか、公務員だとか、そういった価値観に縛られて生きているが、彼らは自分がどういきたいか、何がしたいかが最初にあり、それを実現する手段を探し見つけ、獲得しながら生きていた。
もちろん、職業としての不安定感や将来不安はあるのだと思う。結婚もしていない。
定職につくことや結婚することになぜ価値があるのか、そもそもここを考えさせられた。日本にいるとどうして定職につくことや結婚すること をしないことで周囲から特異な見方をされ、時には下げずまれるのか。それが怖くて本来やりたかったことから一生目を逸らして生きていくのか。
相対評価が染み付いて生きているからそういう発想になるんだろうという結論に至り、相対評価で生きている限り常に比べるべき少し上の他者がいて、幸せになることはないのだろうと思った。
自分が何をしたいか、どういきたいかを先に考えてそれを実現する手段を探し見つけ獲得しながら生きていくべきなんだろうと思った。